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キルヒアイス(仮称)のこと

ああ、キルヒアイス。
お前はどうして逝ってしまったのだ。
ああ、どうして。

人がこうして失ったものを惜しむとき、言葉の上では「どうして」と疑問をを繰り返してはいても、心の内では答えが出てしまっている。
自分が不甲斐なかったからだ、という当人には受け入れがたい答えが。

彼はこの7年間、常に俺とともにあった。青春時代を一緒に過ごしてきた。
でも、あいつにはあまり良いものを見せてやれなかった。

青春時代、などと言ってもそれは単に年齢の上でのことだ。実際には、その語から想像されるような瑞々しさなどちっとも無かった。
「甘酸っぱい」とか「ほろ苦い」とかと言った表現の頭から二音ほど削るとちょうど良い、実にアレな時代であった。

だが、俺は色々なものを見てきた。綺麗なものも、汚いものも。
彼というフィルターを通して、鮮明な形で見てきた。
彼が無ければ、俺の世界に光は無かった。

そして、7年の間俺に光を与え続けてくれた彼は、最期は光から閉ざされたまま、昏き海底へと沈んでいった。
あまりに残酷すぎる死。

今まで、あいつには名前が無かった。
道半ばにして逝った相棒。
そうだ、キルヒアイスと仮称しよう。それが相応しい。

彼が死にゆくそのとき、「TCrbさま……宇宙を手にお入れください…」などと脳内に声が響いてきたわけではない。
今の俺は、将来的に一軒家を持てるかどうかすら怪しい程度の能力しか持たない。いや、一軒家と言わずアパート住まいでも無理かもだ。
でも、彼は冴えない俺にずっとついてきてくれた。
そう、俺にとって彼は比類なき忠臣であったのだ。俺の世界に光を与えてくれたのは、まぎれもなく彼なのだ。

これから、幾度、幾人が、こう呟くことになるのだろう。
「キルヒアイス(仮称)が生きていれば……」と。

キルヒアイス(仮称)の死から半刻後、俺には新しい補佐役・オーベルシュタイン(仮称)が出来た。
ちょっとそりが合わないが、彼が無ければ俺に光は無い。
キルヒアイスの無念を晴らすためにも、俺はオーベルシュタインを最大限に利用して自らを見つめ直し、未来へと力強く進まねばなるまい。

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自他ともに認めるMGS(メタルギアソリッド)フリークス。
その証拠に、当初はもっと幅広く話題を扱おうかと考えていた(←大嘘)このサイトも、ずるずるとMGSネタオンリーブログになりかけてきている。

SFを中心に、様々な作品に触れようと目論んでいる。
が、生来のヘタレゆえ、なかなか数がこなせない。

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