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「高い砦」

高い砦 (ハヤカワ文庫NV)高い砦 (ハヤカワ文庫NV)
(2006/01)
デズモンド バグリィ

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高い砦 (ハヤカワ文庫 NV 216)高い砦 (ハヤカワ文庫 NV 216)
(1980/02)
デズモンド・バグリイ

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「ハヤカワ 強い物語。 100冊」フェアの一冊です。上写真(ノーイメージですが)はそれに合わせた再販版。自分が読んだのは下の版。
ずいぶん前に読みましたので細部は忘れ気味なのですが、丁度いい機会なのでここで感想を。

デズモンド・バグリィ著、矢野徹訳の冒険小説。
主人公は、中小航空会社の中年パイロット。副操縦士の裏切りにより、南米・アンデス山中に不時着。機は航空不能、副操縦士は死亡。ただでさえ過酷な環境に取り残された乗客と主人公たちは、突如テロリストの襲撃にもさらされる。
襲撃された理由は乗客の一人の政治的重要性にあった。彼さえ引き渡せばこれ以上の攻撃は加えないとする、テロリストの言い分を信用できるはずもない。
その場にあるだけのものを利用し、プロの敵に立ち向かう困難な戦いが始まる。

紹介としてのあらすじは以上のような感じ。
最初は敵への恐怖と互いへの不信感で足並みが定まらない乗客らが、知識と工夫を生かして武器をつくり、生きるために協力し戦闘をする構図はそれだけで緊張感が張りつめ、胸が高鳴るものです。
共闘といっても、そこは素人同士の集団。安易に集団意識が完璧化されるわけではなく、そこに生じるそれぞれの事情や心情のぶつかり合いも細かく描かれます。
主人公も決してカリスマ性のあるリーダーというわけではありませんが、だからこそ読者としても実感をもって彼の力を感じ取ることができます。

しかし、自分がもっと引き付けられたのは、乗客らのもう一チーム・・・救助を求めて極寒の山を越えようとする分隊・・・の、過酷な山岳行のパートです。
厳しい自然の描写のリアルさは勿論のこと、容赦の無い展開が魅力的です。天運・地運・人運のすべてから見放されても戦いを続ける意志の強さから目を離せませんでした。
分隊のリーダー、ミゲル・ローデは今も印象に残る登場人物です。

気に入らない点も二つほどあります。
一つは、ラストが今一つ盛り上がらずに締めくくられること。詳細まで言うのはさすがに野暮ですから、省きます。
もう一つは、翻訳文。訳者はロバート・A・ハインラインの諸作の翻訳をはじめとして、日本でのSFの普及発展に大きな役割を果たした人物らしく、実績と知識に裏打ちされた文章で物語は進められますが、その硬質さゆえ読みにくく感じることも。緊迫感を伝える場面で、修辞の重さによる失速を感じることが多々ありました。
もっとも自分の読書経験の少なさもそもそもの問題ではあるのでしょうが。
翻訳文に対して食わず嫌いを起こしがちになったのもこれがはじまりのような。SF読むならなんとかしなくちゃなりませんね。


余談
自分はこれを高校の修学旅行の飛行機で読んでいだ記憶があります。
旅客機が墜落する小説を、旅客機内で。
変なジンクスを試したがるのか、何故だかこういうことをやりたがる癖が。
フルメタル・パニック!の一巻もたしか空の上で読んでいたような・・・。
※「修学旅行でひとり文庫本とか・・・」といった突っ込み・憐みは禁止の方向で!
談笑の合間にちょいちょい読んでいただけですとも、友達いねーぜだったわけじゃないですとも。

言い訳
昔読んだものですし、手元にないもので、あまり詳しく感想を書けませんでした。
もっと細部を例示したりして、魅力を書き綴りたいです。
どうせスペースはいくらでもありますし、長文になることは厭いません。読んでくれてる方すいません。

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非公開コメント

No title

このアクセス数でアマゾンとは・・・大した奴だ。

No title

今更このコメントに気づいた。
まさかとは思うが、アフィリエイトか何かと勘違いしているのかね。
とりあえず糞コメ乙!

No title

そういや俺以外のコメントがないんだけど何故?

No title

あ、いつも行ってるブログはアフィばっかだったのでリンクだけ見て勘違いしてた!
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