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謎のカセットテープ考(MGSにおける、「生きる」ことと「生き残る」こと)

○小島プロダクションTGS特設サイト更新
http://www.konami.jp/kojima_pro/tgs_2009/index.html

TGS(東京ゲームショー)でのステージ情報も開示。
未体験抑止版(体験版)の配布に関しても明らかに。
ますます期待が膨らむわけだが、まぁそのへんのことは上記ページの案内を見ればわかると思う。

どうせだからここでは、ページを開くと謎のカセットテープから流れる音声について考えてみる。
まず、文字起こしから。

(題名)
PEACE F -0267-

(内容)
女A「あなたは吊橋を渡っている。
橋は狭く、ひとりしか通れない。
海岸から男が歩いてくる。
男は銃を持っている」

女B「撃つ」

女A「男があなたの夫だったら?」

女B「撃つ」

女A「それは身を守るため?」

女B「違う。哀しみを分かつため。
どちらかが死に、どちらかが生きる」


(考察)
こちらの日記(http://solidrb.blog75.fc2.com/blog-entry-102.html)に書いた、(6)の会話に類するものと思われる。
実際の音声は、公式を参照のこと。
よって、女Aは上記記事における「主婦」であり、女Bは「秘書」ということになる。
上記記事では、
「主婦」がザ・ボスと対比的なキャラクターであり、「秘書」は無感情系キャラではないか…
…と書いたが、新しく公開された会話を見ると、それは間違いだった模様。
Bの最後の台詞「どちらかが…」は、明らかにザ・ボスの言葉に被せられたものだ。
冷徹なキャラクターなのはたしかなようだが、「無感情系」だとしたら「哀しみ」などと言うのは少しおかしい。

では、「秘書」(B)がザ・ボス的なキャラクターであり「主婦」(A)はそうではない…と考えればよいのか?
たしかに、それが今のところ最も自然な予想と言えるだろう。

だがここは、敢えてこう考えてみたい。

「主婦」も「秘書」も、ザ・ボスである。
ただし、「主婦」は”女として”のザ・ボスであり、「秘書」は”戦士として”のザ・ボスである。

…と。

「MGS3」におけるザ・ボスは、戦士と女との二面で揺れる、ひとりの人間だった。
とは言っても、その揺らぎを人に見せるような弱さはなかったが。

ちょっと詳しいMGSファンならば、上記会話はザ・ボスがザ・ソローを殺さねばならなくなったという出来事のことを仄めかしているのがわかるだろう。
「吊橋」は、3の序盤のステージであり、ザ・ボスがザ・ソローやスネークと別れた因縁の場所だ。
「夫」「哀しみ」なんてのは、まさにザ・ソローのことだ。

さて、問題は最後のセリフ「どちらかが死に、どちらかが生きる」

※↓以下、勘違いしたまま(コメント参照)に書いていたので、書きなおしました。すみませんでした。

ザ・ボスのセリフだ。
「3」ではこの後に、
「勝ち負けではない。
生き残った者が後を継ぐ。
私たちとはそういう宿命。
生き残った者がボスの称号を受け継ぐ。
そしてボスの名を継いだ者は、終わりなき闘いにこぎ出してゆくのだ」

と続く。

このセリフは、MG2のビッグボスの
「どちらが勝っても我々の闘いは終わらない。
敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る。
そして生き残った者は死ぬまで戦士として人生を全うするのだ」

というセリフと関連している。ソリッド・スネークの胸に深いトラウマとともに刻まれた言葉だ。

ザ・ボスのセリフとビッグボスのセリフの内容は似てはいる。
だが、メッセージの中心に置かれているものが何かと考えると、前者は「人間」であり後者は「戦場」であるという違いがあるのではないか。
前者は自らの後を継ぐ弟子に向けて師が送る言葉であるのに対して、後者は戦場に囚われた男が同類に向けて告げる言葉なのだから。

ここでは、「生き残る」という言葉に注目してみたい。
ザ・ボスが「生きる」という言葉を最初に用いているのに対して、ビッグボスは「生き残る」としか言っていない。

どちらも(こういう生死の問題を語る文脈においては)似たような意味ではあるが、「生きる」は継続的なニュアンスを持つのに対し、「生き残る」はどちらかと言えば一時的なニュアンスだと言えるだろう。

ヒデラジ第258回では、「今回のネイキッド・スネークはちょっとソリッド・スネークっぽくなっている」との発言があった。
天然ボケ気味なネイキッドが、擦り切れに擦り切れて皮肉屋に…ということだ。

では、荒んだネイキッドを「秘書」が「生き残ると生きることは違うのよ」などと慰める優しい展開になるのか…と言うと、それは恐らく違う。
「秘書」は冷徹なキャラクターだ。慰めてくれるなんてタイプじゃない。

「死ぬ」という言葉の対義語は「生きる」だ。
だが、「死ぬ」という言葉が一時的な動作を表すのに対して、「生きる」という言葉は継続的な動作を表していることにいは、いくらか疑問を覚える。
どちらかと言えば、一時的な動作である「生き残る」の方が対義語っぽくないか?とさえ思う。
しかし、「生き残る」という言葉は「死別れる」の裏返しだ。上記のビッグボスのセリフと比べてザ・ボスのセリフの方が情に溢れているのは、このことと直結している。
やはり、「死ぬ」の対義語は「生きる」なのだ。では、何故そうなのか?…というところを、スネークや「秘書」、「主婦」の関係を通して、「ピースウォーカー」では教えてくれるのではないだろうか。

戦士としてのザ・ボスと女としてのザ・ボスの二面性を理解しきれていないネイキッド・スネーク。
女としてのザ・ボスの懊悩を淡々と禅問答にして語る「主婦」。
戦士としてのザ・ボスの冷徹さを揺るぎなく抱える「秘書」。


「3」のテーマは「サバイバル」(=生き残る)だった。
これは、ジャングルや要塞という過酷な空間で、そのときそのときを必死に生き繋いでいく…という、ゲーム内容を端的にあらわした言葉だった。
3において、「生きること=生き残る(闘う)ことの連続」であった。
だが、生き残るという闘争がネイキッドに齎した苦痛は、後の彼の行く末に悲しい影響を及ぼした。

「4」もやはり、老いたソリッドの姿から「闘う=生きる」を描いた作品ではある。
だが、それだけではない…闘うだけを人生と思いこんではいけないということも、ビッグボス(ネイキッド)やエヴァを通して語られた。

つまり、3から4の間で、ネイキッドは「生きる=生き残る(闘う)ことの連続」という考え方を改めているというわけだ。
だから「ピースウォーカー(1974年)」ではその変化を描く…のかというと、それは少し違う。
ネイキッドの変化は、「3(1964年)と4(2014年)の間」に起こったものであるというよりは「MG2(1999年)と4(2014年)の間」に起こったものである、と言った方が正しいのだから。
「ピースウォーカー」では、変化そのものではなく、変化の元となった出来事が語られる…と考えた方が正確だろう。


TGSで公開される予告編は、ストーリー紹介に重きを置き、ギャグ要素を排除した「ガチトレイラー」だという。
MGS1の頃の或るトレイラー…小島監督曰く、「スネークの語りがちょっと恥ずかしいと言われた」トレイラー…そして、在りし日の伊藤計劃氏が心を打たれて監督のところへ初めて会いに行ったというトレイラーに似た感じだという。
期待せざるを得ない。

○コジプロのブログ開始(再開?)
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http://twitter.com/kojima_pro
さっそく、フォロー開始。



TGS行きてえええええええええええええええええええええええええええ

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MGS3のせりふは・・・

すいません。文句を言うわけではないのですが、先ほどストーリーブックで確認したところ、やはりMGS3のボスのせりふは、「どちらかが死に、どちらかが生きる。」ですよ。

Re: MGS3のせりふは・・・

>タハラさん
あっ…。
自分も確認しましたが、間違えてました。これは恥ずかしい…。
とりあえず、あのセリフの後に続いた「生き残った者が、後を継ぐ」とかMG2のビッグボスの「生き残った者は戦士として~」などを交えて、書きなおそうと思います。
ご指摘ありがとうございました。これからも何かあれば遠慮なくお願いします。
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