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アバター

あけましておめでとうございます。

先日、仲間内で『アバター』を観てきたので、その感想を。

勿論、3D版を観て来た。

お気づきの方も居らっしゃるかもしれないが、最近の自分は「みる」という時の表記に何となく気を遣っている。
「見る」なら見物の見ということで、寺社などをみた場合。
「視る」なら視聴の視ということで、テレビで映像作品(映画ソフト含む)をみた場合。
「観る」なら観劇の観ということで、劇場で映画などをみた場合。
別に「見る」だけでも問題ないのだろうけれど、大画面向けに作られた作品はやっぱり「観る」と表現した方がしっくりくる。

しかし、今回は「観た」では何か言い足りない気がする。
ちなみに、キャッチコピーは「観るのではない。そこにいるのだ」だ。
観る前は、少し疑ってかかっていた。だけども、実際にはただただ映像に圧倒された。
惑星パンドラの自然描写の細かさには驚くばかり。不思議生物の生態系には想像力を掻き立てられる(特にダヴィンチのヘリコプターみたいな小型翼竜が好き)。
ただの気持ち悪い青い猿(登場人物・談)にしか見えなかった先住民ナヴィが、次第に可愛らしく見えてくる。
もちろん戦闘の場面も迫力十分(軍事的な説得力はこの際置いとけ)だ。こっちにガスグレネードが飛んできたときなど、つい身をそらして避けようとしてしまった。
小説等での3人称視点の特殊な場合を「神の視点」と言ったりするけど、アバターってある意味そんなかんじなのではないか。エイワ(※ナヴィたちが信じる神)の視点。

ストーリー自体はわりと平凡ではある。
自然豊かな惑星に、未開の先住民が居て、侵略の尖兵として主人公は向うが、次第に心が変わっていき…という。
でも、ぶっちゃけストーリーなんて最低限組まれていればおkでしょうよ。「ありきたり」とか「展開が読める」とか脊髄反射で言っちゃうのやめようぜ、な?
まぁそんなわけで、自然との共生とか先進国の侵略とかそのへんのテーマのことは敢えて語ることもないだろうが、ナヴィたちの自然との結びつき方についてはかなり面白かった。自分の髪と動植物の触角・触手を電子ケーブルのようにして絡みつけることで情報を交わし合っており、まるで電脳世界にジャックインするかのよう。
新聞に載っていたインタビューでキャメロン監督は「SFというジャンルは実は未来予測は不得手であるが、現代を描きだすのに適している」というようなことを答えていた。上記のような描写にこの考え方が表れていると思う。
「生物は情報の高能率パッケージ」なんてことが『攻殻機動隊』で書かれていたが、そのパッケージをどう用いるべきかという問題に立ち入っているとも読める。主人公が双子の片割れであることは、このことと無縁ではないだろう。双子は自然に遺伝子情報が一致した存在であり、物語においては古今東西問わず神秘的な扱いをされる存在だから。

まぁ、とにかく、3Dで描かれる架空世界が素晴らしい。
3D映画は初めてだけど、本当に観て良かったと思う。

3Dすげぇ、と言うと「じゃあ、3Dじゃなけりゃ大したことないんじゃね?」とか言われてしまうかもしれない。
だが、そういった考え方は的外れだと思う。
3D上映を前提に設計された映画であることが一目瞭然だからだ。
例えば、2Dならばフォーカス送りで観客が注目すべき点を操作せねばならない場面がある。「背景→その前に立っている人物」といった具合に、不連続的な手法で観客の視点を操ることになる。
だが、3D版『アバター』においてはそういった手法に頼っていないのに、観客が視点を誤ることは無い。連続的にピントが合っているからだ。
「もし3Dじゃなけりゃ~」って考え方は、「もし地球が平らならインドに着けなくね?」ってくらい無茶だろう。

というわけで、「DVDでおk」などと言わず、ぜひ3D対応劇場で観ませう。

○追記
・海兵隊最強。大佐も最強。

・サム・ワーシントンいいね。T4でも主人公のはずのクリスチャン・ベールを食う勢いだったし…。

・ベジータ担当は可哀そうなもの…わかってはいるけどね。

・あと、“乗り換え”っぷりには、雄(オス)としての敗北を感じた。

伊藤計劃:第弐位相の最後の更新から今日でちょうど一年。今回の『アバター』にしろ春の『007/慰めの報酬』にしろ、もし生きておられたらどんなことを書かれていただろう、と考えてしまう。

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No title

感想書こう書こうと思ってるうちに先越されちった。
生体USBの絡み合いはどこと無くエロい、ナメクジ交尾チック。しかし、いたすシーンでおさげを絡め合う描写が無かったのがとても意外だった。

Re: No title

> ワダさん
最近MW2MW2言ってばっかりなので、年明けのネタとしてはやはりこれだろうと。
ナメクジの交尾っぽいかもしれませんが、粘膜的な生々しさはあまり感じませんでした。
篠房先生が「ポニョのテーマは“粘膜気持ちいい”である」というような天才的なことを言っていたので、そっちも視て比較すべきでしょうか。

また下品なことを書いてしまった…。

No title

3D映画はどうなのだろうと思っていたのですが、感想を読む限り結構面白そうですね。
これから先こういった手法が主流になっていくのでしょうか。制作費とかかなりかかりそうですが。

Re: No title

> フェンリルさん
構想14年だとか。「構想ウン年」と銘打たれた作品はアレなことが多いですが、これはさすがでした。
3Dの奥行感を拡げるために、監督が自分でカメラシステムを開発したとも聞きます。
金と時間と力のかかりようはちょっと想像を絶します。主流になるまでは結構時間がかかるのではないかなと思います。
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