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300

「This! is! Sparta!!」

300〈スリーハンドレッド〉 [Blu-ray]300〈スリーハンドレッド〉 [Blu-ray]
(2008/06/11)
ジェラルド・バトラーレナ・へディー

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紀元前480年。アジア全域に支配を敷くペルシア王・クセルクセス一世はギリシャにその魔手を伸ばす。スパルタ王レオニダスはたった300人の部下とともに敵の大軍を迎え撃つ。「灼熱の門」…テルモピュライにて。

戦争映画ではあるが、戦術的には隘路とファランクス陣形の活用を描くにとどめている。
それよりも、鍛え抜かれたスパルタ戦士一人一人の勇猛な闘姿を活写し、同時に戦友同士の絆の強さを見せつけている。あくまで知より体でものを言う、アクション映画然とした作品だ。
血が、手足が、首が飛ぶ。調律された混沌さがある。

グラフィック・ノベル(芸術性志向を高めた近年のアメコミ)とCG効果の融合。
本編とともに収録されているメイキングも併せて見ると色々なことがわかる。
まず、アクション画面の見せ方。「何をやってるのかよくわからない」ということがなく、堅実だ。スローモーションの使い方もしつこくない。
これは、一コマ一コマを丁寧に描き、それぞれのコマにおける主要人物とその他を差別化して写す媒体=コミックが原作だということが大きく寄与しているに違いない。
また、CG効果を大いに活用しているため、撮影はほとんどスタジオのみで行っているらしい。
前半のゆったりとした古代の風景も、中盤以降の張りつめた戦場も、臨場感十分。
小道具にもCG処理が生かされている。たとえば、スパルタ300人の唯一の防具である兜。戦いで斬られ打たれて出来る傷や質感のリアルさは、すべてあとから加えられたものだ。

史劇とは言え漫画が原作という分、荒唐無稽なものも結構出してくる。
主にペルシア軍。
ロードオブザリングに出てきそうな、亜人間的風貌の怪力男(制作陣も開き直ってクリーチャー呼ばわりしている)。
東洋的な面隠に双刃を携え、源平合戦に出てきそうなのぼりを掲げるニンジャ軍d…不死の軍団。
そして、それらを統べるクセルクセス王は、妖しい威厳に満ちた2メートル30センチの金ぴか男(※)。
やりたい放題。だが、不思議と違和感は無い。
基本的には、歴史ものというよりアクションものだから。
「そもそも歴史書自体がこんなかんじの誇張的伝説を含んだものだから別にいいんじゃね?」と、知ったか丸出しのことを言ってみたくなる。

こうした、差別的と言えば差別的な敵の描き方や、勧善懲悪と言えなくもないストーリーは批判も受けている。ペルシア人の描き方をイラン政府にも非難されたという。白人の強さと美しさを強調しているとも言われる。はたまた超大国との戦いという構図に政治的意図を探られる。
しかし、こうしたイデオロギーの話を重ねる考え方は自分としては好きではない。
これは自分が平和なところに居る人間だから言えることであるが、陳腐な決まり文句ではあるが、あくまでエンターテイメントとして楽しみたい、そう思う。
前述した荒唐無稽さにも、「これは映画だからな」と視聴者に突き放した視点から観させようとする意図が含まれているのだろうから。

ところで、折角PS3があるのだからということでブルーレイ版を借りて観た。
画質とか音質の話に疎い自分ではあるが、たしかに綺麗だったと思う。
ありきたりな言い方ではあるが、「空気が違った」というのが端的な感想。

※余談
普通、超大男って言ったら逆三角形の馬鹿馬鹿しい筋肉達磨か、内部破壊の拳も通さぬ脂肪に覆われた贅肉達磨を想像するだろう。それこそ北斗の拳か何かのように。
が、クセルクセスは筋肉質ではあるもののあくまで標準的な体型。それでいてギネス記録並みの背丈。
常識を覆す異質さが感じられ、これは自分には新鮮に映った。
レオニダスと並んだ時の圧倒的な威厳や妖気を演出するため、CGやカメラ技術を駆使してこのようにしたという。

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