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ef2第六話感想

教会にて優子が夕に裸身を晒す、衝撃的な場面からスタート。OPへ。
今回はそのシーンに至る過程と、そこから夕に突きつけられる絶望が描かれます。
毎度細部が少しずつ変わるOPですが、今回はさらに大きな変化があります。
「人」と「色」と「声」が無いこと。人物が描かれず、ほぼモノクロ、主題歌もボーカル無しです。
前回までのOPと比べてみるましょう。「人」と「色」は密接に関わっていることがわかります。
人が触れることで世界が色づく、とそういうことを示し、同時に今回のOPの異常さは本編の内容(人とのかかわりを失っている優子の心)に繋がります。

今回のタイトルは「flection」。次回の「reflection」(=反射)と対になる「屈折」の意ですが、丁度折り返し地点・・・話全体の「曲がり目」と解したほうが妥当かもしれません。
実際、前回までの3話の緩やかな流れから一転、伏線の回収と人間関係の変化が一気に起こっています。
演出面でも、テロップが前期のような「熟語・その反意語等の読み仮名」タイプに切り替わっています。

・凪の挫折と再起
夕とは逆に、絵が描けなくなる凪。絵かきとしての自分と女としての自分の不均衡。
それでもいつまでも夕闇に凪いでいるわけにはいかない。
夕への想いとその終わりを自覚し、校舎に響く久瀬のヴァイオリンの音色を背にし、涙を零しながらも再び絵筆を執る場面の切なさと強さは胸に迫るものがあります。

・過去の久瀬
今回は現代のミズキ・久瀬パートは無く、過去パートのみです。しかし、現代と過去の久瀬で対照的な点が優子視点から提示されました。あくまで優子視点ですが、現代編を読む手がかりでしょう。
「久瀬は純粋で、恐らくは周囲に恵まれていたからこそ、優子が耐えられないほど綺麗な弦楽を奏でられる。」という優子の印象と想像、或いは羨望。
「人は仮面を付けて生きる」という優子の考えは、現代の久瀬と同じもの。
優子は、久瀬はその枠にはまらない純粋さを持つと見ているのでしょうが、はたしてそうなのか。
成功のための努力を隠し飄々としている久瀬の姿を見れば、優子の視点には疑問が残ります。
揺らぎつつある夕・凪・優子の関係を「見守る」過去編の久瀬と、病気のために「見守られる」立場となっている現代の久瀬を比べて見通していきたいと感じました。

・雨宮兄妹の関係、夕と優子
久瀬の演奏に涙を流し逃げだした優子を追いかけ、その曖昧な心中を知りたい・・・つまりは好きだと明かす夕。
しかし、そのまま救われ結ばれて解決という形には運ばれません。
このような形で夕に自分のことを知りたいと言わせることこそが、優子の望みでした。
ここまで視聴者に匂わせるだけだった暗い関係と破壊された自己を夕に告白。
亡くした妹の影を重ねようとして最初は義妹の優子を可愛がっていた雨宮明良は、次第にその行為の不可能性に気づき、怒りと憎しみを暴力の形で義妹にぶつけていました。
そしてとうとう2年前の聖夜には肉体関係を強いる最悪の形へ。
(余談・自分はこのような、「護るべき人を亡くし、その”代わり”を愛そうとするが、結局は”代わり”とはなりえないことに気づいて理不尽な暴力に至る」という話で、鉄腕アトムと天馬博士の関係が浮かびます。
虐待の類型として今はよく語られるかたちではありますが、幼いころに読んでかなり印象に残っているものはやはり大きいです。)
自分は人形のように空虚な存在と成り果てていると言う優子に、信じれば幸せになれるといった理想論を投げかける夕。
「おめでたいわね」
幽鬼のような表情に豹変した優子に、当然のように一蹴されます。
直後、夕に再開してからもずっと続けられてきた虐待が語られる場面は具体的な描写こそないものの、黒い肢体と白い文字と赤い傷のみで構成された画面と、「殴られて縛られて・・・」と数え切れない暴力の記憶を一気に吐き出し「嫌なのに」と締める迫力のある演技で、痛々しさがかえって純粋に伝わりました。
優子「コレがアナタが見捨てたオンナノコです」
夕は絶望し絶叫。EDへ。
歌声に乗せて幼少期の優子の幸せな姿が描かれる、ある意味残酷なEDです。
Cパートでの問答では夕にさらに追い打ちがかけられました。

以上のように、動きも仕掛けも非常に多く、目を見張る面白さの回でした。
なので、粗筋を追ってその都度の感想を書いてみるとかなりの量になってしまいました。
ともあれ、ゲーム的に言えば「攻略側」と言えるミズキと夕それぞれに、大きな問題が明確な形でのしかかってきたので、どのように苦しみ対処していくのかが気になるところです。
後半の展開への期待をしっかりと掴み大きくしてくれる、精妙かつ重厚な旋回と評価できます。

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