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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(evangelion:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE)

※本記事は、ネタバレ全開です。

茨木ワーナーにて公開開始日(6月27日)に鑑賞。上映中以外はグッズ売り場が混みまくってた。
初回はまともな席取れそうになかったので第二回の券を予約。普通にいい席で観れて良かった。
んでもって次の日、つい梅田ブルクに2回目を観に行っちゃった。その、なんというか…我慢できなくなってな…。こっそり見るつもりだったが、先輩たちに見つかっちゃったぜ。

7月4日に、三回目に突入。
この記事にいくつかウソ書いてたことに気づいたので、修正を入れる。
「※追記」と書いた箇所がその修正。

・あらすじ(というか紹介)
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第六話までを再構成した前作「序」に続く、新劇場版エヴァ第二作。
苗字が「式波」と変更されたアスカに加え、新キャラクターのマリも登場し、旧作とは大幅に異なったストーリーが展開される。

・感想(というより、気になったとこの箇条書き)

ネタバレ全開で。
炙り出し処理は信条(?)に反するから、やっぱりやめた。
気になった点を箇条書きし、感想や解釈、考察なども盛り込んだ。
本当はもっと整理して感想書こうと思ったけど、めんどいので中止ということで…。
あ、超長いので注意。まぁ、目についたとこだけ流し読みしてくださいな。

一応、もう一度言う。
ネ タ バ レ 全 開 で 。














・タイトル「YOU CAN (NOT) ADVANCE」
前作「序」の「YOU ARE (NOT) ALONE」は、「あなたは唯一の存在ではあるが、孤独ではない」という意味だと解釈してよいだろう。ネルフ最深部でのミサトとシンジの会話は、そういうことを言っていた。
では、「破」のコレは何なんだろう。ヒントとなる台詞は冒頭の墓参り場面、ゲンドウの「人は思い出を忘れることで生きてゆける。だが決して忘れてはいけないものもある」ではないか。
これは旧作からあった名台詞だが、「破」のタイトルを「あなたは成長できるが、変わらないものもある」と解釈すると丁度良くリンクする。

・5号機と第3使徒
4本足エヴァのダサカッコイイ挙動、「序」で新たな謎として浮かび上がった第3使徒の正体解明。開始10分でそれらのネタを完膚なきまでに使い切る根性は、いいセンスだ。
ユーロ&ロシアネルフ職員のセリフにあった「アケロン」という言葉は、ギリシャ神話版三途の川みたいなものらしい。「辺獄」は地獄の周辺部、キリスト誕生以前に死んだ者や洗礼前に死んだ幼児が住まう場所だとか。

・ユイの没年は2004年
新劇場版では今まで一度も年代設定が明らかにされていなかったのだけれど、「破」では冒頭の墓参りの場面でユイの没年がチラリと見えた。2004年没というのは旧作と同じ。ただし、“西暦”2004年と決めつけるのは早計かもしれない。

・第7使徒、2号機空中戦
すげぇ…あの赤いの、落ちながら戦ってるぜ…。初登場の武器・ボウガンに燃え。
旧作ではアスカデビュー戦の使徒は鯨型だったが、今回は全くの別物にデザイン変更(旧作第八話の原画を紛失したらしい)。
細長い二脚の先にATフィールドを展開することで海上を歩く、どこか振子時計を思わせるのっぽな使徒。旧作でのフィッシング&零距離艦砲射撃作戦よりテンポよく、アスカの優秀さを見せることに成功していた。

・ネブカドネザルの鍵
旧作でいう胎児型アダムに相当するもの。手足の神経線維と、注射器のような頭だけで構成された奇妙な生物(?)。
「ネブカドネザル」はメソポタミアの王。1世から4世までが居た。今回はこの「4」がキーナンバーではないかと思う。
「アダム」という言葉は未だ新劇場版の劇中では出てきていない。ただし、「序」ラストに流れた「破」の予告では「ADAMS」とのテロップと共に4体の光の巨人が映されていた。
その4体の光の巨人は「破」の劇中でのセカンドインパクト回想シーンに登場。また、同じ回想で、ロンギヌスの槍も4本見える。
そして、南極には(4体の巨人の名残と思われる)4本の十字架が現在も残っているよう。
ヨハネの黙示録の4騎士の話とかそういうのを絡めてるのかもしれないが、聖書には詳しくないので何とも言えない。

・ベタニアベースでのマルドゥック計画
「マルドゥック機関」という言葉が無くなった代わりに、こんなのが出てきた。
どんな計画なのかは、現時点ではよくわからない。
第三使徒と5号機を使って何か企んでたって話だろうが。


・加持さん、今回も死にそう…
マリと一緒に何やら企んでるみたい。リツコからは「リョウちゃん」と呼ばれている。アスカとは面識すら無いのかもしれない。
お色気増量な今作だが、15年前にお茶の間を凍りつかせてしまった事件を反省したのか、ミサトとああいふ行為はしない(酒場のシーンのあと突入するかと思ったが)。
アッー!には爆笑しそうになった。
基本的に、説教担当。でも加持さんの説教はやっぱりいいね。
ところでリョウちゃん、もう少し仕事しなさい。尺が短いせいか、昔より給料泥棒ぶりが増した気がするぞ!

・国際環境機関法人日本海洋生態系保存研究機構
セカンドインパクトで赤く染まった海を浄化する施設。シンジたちは海生生物を見たことも無いどころか海が本来青いことも知らない世代だという話。
浄水漕の配置がセフィロトの図を取っているのは、何か意味があるんだろうか?
そんなことより、俺も綾波と水族館に行きt

・リツコさん、空気化が進行
加持の「少し痩せたかい?」の問いかけの後、旧作では肯定していたが、今作では「1570gプラスよ」と逆のことを答えている。
ゲンドウと近しいところに居て暗躍している描写はあまり見られない。今回は愛人関係とかは無いのだろうか?
でもやっぱり綾波レイは苦手なようだ。

・マヤさんの通勤風景
朝の第三新東京市の風景と共に、マヤさんがスポーティな服装で通勤する場面があった。
マヤさんとマヤさんファンに対する、スタッフのささやかな心遣いを感じた。
しかし今回は、エヴァがグロいことをやらかしても、眼を逸らしはするものの嘔吐はしない。
うちのサークルの後輩に、「マヤさんの好きなところはゲロを吐くところです」と答えた猛者が居るのだが、彼には残念だろう…。
とりあえず、これからの百合描写に期待すべし。

・シンちゃん、策士っすね
畜生、料理のできる男はモテるぜ。
美人と見れば所かまわずお手製弁当をばらまきやがって。
なんだこれは、旧作でヒカリがトウジの気を引くために仕掛けたあの作戦のオマージュ(?)か。
くそ、やるじゃねぇかシンちゃん。
ところで、綾波マンションの外面が前よりだいぶ荒廃してたのは気のせいだろうか(※)。
※(追記)…そういや、あのマンションって再建計画中にあって、綾波以外の住人は退去している、ほとんど廃ビルと言っていい建物だっていう設定があったな。

・第8使徒戦
旧作にも出ていた、自由落下使徒。追加された変形ギミックに大興奮した。
それ以上に良いのがエヴァの動き。土もコンクリも踏み砕いて疾走し、鉄塔のハードルを華麗にジャンプ。
そして、緊急コース形成。音速突破。ほぼイキかけました(byイチロー)。
とにかく、巨大ロボが都市を疾走する格好よさに痺れた。
人間の形を取っているからこそ可能である「二足疾走」という行為が、人間とは比べ物にならない大きさと迫力で描かれる。これを観ていて気持ち良くならないはずがない。
ところで、地味に初登場したのが「プログナイフ二刀流」。旧作の弐号機の肩のウェポンラックの中身は、片方がナイフ、片方がニードルガンだったが、今回は両方ナイフが入ってるらしい。

・バチカン条約
一国が保有できるエヴァは三体まで、という条約。
日本&ドイツが圧倒的な権力を有していた前作に比べ、他国との関係についての設定が少し増えたか?

・北米ネルフ
4号機消滅の件でちらっと出てくる言葉。前作では「アメリカ第二支部」…あくまで日本が本部、他は支部という扱いだったが、今回は違うのだろうか?
ユーロのネルフも北米のネルフも、日本のネルフと同等の地位にあるということ?「序」のセリフからして、「国連直属の非公開組織」というのは変わらないようだけど。

・ぽかぽか作戦、レイの性格変化
あれはアリなのかって?ああ、アリだ。
順を追って、「レイにぽかぽかされたいよおおおっ」とか絶叫したい興奮を抑えて、説明していこう。
旧作のヤシマ作戦のあと、シンジと綾波の関係はたしかに進展はしたし、お互いに交流することによる成長は見られた。
しかし、(貞本先生のアヤナミストぶりが迸る)漫画版ですら、やっぱりその成長には絶対的な壁があった。
一つ目の壁ははお馴染み「かわりがいる」せいでレイから虚無感が抜けないこと、そして二つ目の壁は綾波がどうしてもシンジにゲンドウの影を重ねて袋小路に陥ってること。
だが、今回!新劇場版では!まず二つ目の壁が崩壊した!
綾波がシンジにゲンドウの影を重ねる描写は、「序」の時点でカットされた。
対照的に、「破」ではゲンドウがレイにユイの影を重ねる描写があった。袋小路に迷い込んでいるのは、レイではなくゲンドウになったわけだ。
つまり。
壁は、崩れ落ちたのだよ!
綾波は成長できるようになったのだよ!
出来る。
出来るのだ。
ヤシマ作戦を経て感情が発露した綾波は、シンジとゲンドウのもつれた関係を取り持つことを考えるようにまでなった。
それもこれも、「二つ目の壁」が崩れ、より人間らしい成長が可能になったからだ。
そして!「一つ目の壁」もラストで崩れ去った!
シンジが「かわりはいるもの」を全力で否定したからだ!
両方の壁が崩れ、これからレイの成長はどうなっていくのか!?
ああ、レイちゃんにぽかぽかされたいなぁ(結局それか)。
あと、シンジやアスカに対して、「エヴァに乗らなくてもいい世界」の肯定をしたのは新鮮だった。やっぱり、「人が真に望むことの実現」が新劇場版のテーマの一つなんじゃなかろうか。

・アスカの性格変化、設定の変化
大人の前でも学校でも猫を被っていない。ワンダースワンらしきゲームを一人でやっている。加持さんに纏わりつかないどころか面識すら無いんじゃねって勢い。シンクロ率(※)フェチな描写はない。既に大卒という設定は出てこない。
そして、部屋で一人になったときに人形に話しかけている。
アスカの人形というと旧作では有名なアレなわけで、アスカの内面の病みを象徴するものだった。
しかし今作の場合、人形にしろその他の性格描写にしろ、単に性格の幼さを表してるだけに見える。
※そういや、シンクロ率という言葉は今回は出てきていない(※追記)。「プラグ深度」がそれに相当するみたい。
※追記…すまない、これウソ。「序」のときから普通に「シンクロ率」って言ってる。でも、旧作のようにプラグを並べて定期シンクロ率検査をしている場面は無い。

・お色気シーン増量
主にアスカ。心なしか貧乳化した気がするが。
ブラエプロンは斬新だった。裸エプロンだったらやりすぎだけど、あれならアリだと思いますぜ、そこのセンセ。
くそっ、俺はアヤナミストだというのに、何をホイホイ釣られているんだ。男子中学生か。

・匂いや手の描写
「綾波のにおいがする」とかいうセリフや、握った手や揉んだおっぱいの感触を自らの手で確かめたり、自らの小さな力を手を見つめることで確認したり…という、匂いや手に関する描写は昔からあったが、今回はそれが補強されたのではなかろうか。

・マリの新登場
新キャラの真希波・マリ・イラストリアス。
眼鏡っ娘な見た目からして文学少女系のおとなしいキャラかと思ってたが、そんなことは全然無く、むしろエヴァに乗って戦うことを喜びとしている、活発なタイプの少女。
眼鏡以外にも、匂いフェチ、落ちモノヒロイン属性、変語尾属性、巨乳等の各種オプションを装備。
エヴァに乗ることについて、アスカはをそれを誇りとし、マリは愉しみとする、という対照性が出来た。
加持と何やら共謀しているようだが、「自分の野望に大人を巻き込むのは気が引ける」との発言(加持の「大人の都合に子供を巻き込むのは」と対応している)から、どうも別の思惑もあるよう。
エヴァパイロットには珍しく、鬱々とした悩みごとが無さそうなキャラクター。結構いいキャラだと思う。
まだ謎が多いキャラクターなので、次回「Q」でも注目したい。
マリの新スーツとカヲルのスーツが似ているのも気になるところ。

・27曲目、ループ説
そういや空からマリが降ってきた時、27曲目の演奏をちょうど開始したシンジのカセットテーププレイヤーが壊れてしまった。
それまで25曲目と26曲目を繰り返して聴いていたシンジが、マリの登場と同時に27曲目に入り、新しい展開へと向かう。
旧劇場版はテレビ版の25話と26話に相当する。そして、マリは「破」を象徴するキャラクター(=今までのエヴァを大きく変えるキャラクター)として設定された。
旧作の25話と26話に囚われ続けているシンジが、マリの登場で運命を変える…という暗喩に見える。
「新劇場版は、旧劇場版のラストから続く無限ループの世界だ」という説が補強されたのではなかろうか。
新劇場版の続編タイトルは「Q」。「Q」の文字はループからの脱出を象徴するかのような形だ。

・2号機凍結
バチカン条約による。凍結作業時にコアユニットを外していたのが気になる。第10使徒戦で凍結解除されてマリが搭乗したとき、コアはちゃんと付けなおしたのだろうか?普通に考えれば、付けないと乗れないのだが、マリが旧作のカヲル的な能力を持ってる人外だという可能性も捨てきれない。

・満ち満ちて
加持さんの「世界は君の知らない生命で満ち満ちているんだよ」と、ミサトさんの「世界は面白いことで満ち満ちているのよ」(うろ覚え)という、似たセリフがある。
旧作で「満ち満ちて」と言うと、「悲しみで満ち満ちたあなたの心」とか「世界が悲しみに満ち満ちていく」とかそんなんばっかなので、新劇場版は大分明るくなったなぁ。

・3号機パイロット
旧作ではトウジ。しかし今回は何と2号機を凍結されてしまったアスカ。
トウジがバスケをしている場面が、旧作とは対照的。
旧作では一人思い悩んだ顔でシュートに成功し、今作ではシンジやケンスケが座り込んで喋っている前でアイスキャンディーを舐めながらシュートを試み失敗(※追記)。「なんや、またハズレかいな」は当然、出番が無くなったことに掛けたメタなセリフ。
妹も退院できて良かったねトウジ。ていうか妹可愛いな畜生。
アスカに関しては、かなりハードな運命になってしまったけれども、旧作でのアスカはシンジやレイについていけなくなり独り病んでいったことを考えれば、こっちのほうがアスカが物語にしっかり絡んでいると言えるのではないでしょうか。
少なくとも、アスカがシンジやレイに気を使い、他者とのかかわりに目覚めた(=成長した)からこそ起こってしまった悲劇なわけで。メインキャラクターから脱落したわけではなく、むしろメインキャラとしての存在感を増したと言えるのでは。
※追記…すまない、これもウソ。なぜか勘違いしていた。旧作でも今作でも普通にシュートには成功している。

・第9使徒戦
前作で言うバルディエル。3号機を乗っ取って初号機を苦しめる。
肩からさらに腕を二本出した3号機が初号機を首絞めする場面(※追記)は、旧劇場版(まごころを、君に)のラスト、つまりシンジがアスカの首を絞める場面と対照的だ。
また、プラグは初号機の手ではなく口で破壊された。
そして、3号機撃破後にシンジが操縦者の正体を知った旧作に対し、今作は事前に操縦者が誰であるかを知っていた(※)。
※漫画版でも最初から操縦者が誰であるかを知っていたはず。
※追記…新しい腕が生える場面の3号機のプラグをよく見ると、より深く挿しこまれているのが見える。また、新しい腕はアスカのプラグスーツの腕に似ており、手にはアスカ以上に傷が痛々しく刻まれている。綾波の方が手傷が多い(=料理の練習を頑張っている)ことへの嫉妬と羨望の表れだろうか。

・ダミーシステム
怪しげなディスクシステムが動くだけでなく、何やらうにょーんと後ろから気持ち悪いのが出てきて操縦席を物理的にも支配。「ああ、こりゃ止められないな」感が増した。
ところで、起動時の画面に「ゴルゴダ」だかなんだかって見えたけど気のせい(※追記)?
※追記…「ゴルゴダベース直送」のダミープラグだという話らしい。ゴルゴダベースがどこなのかはイマイチ不明。キリストが磔刑に処せられた「ゴルゴダの丘」ではなく、(3号機を建造していた)北米基地ということでいいんだろうか?

・「今日の日はさよなら」
何とも、趣味が悪い(褒め言葉)。

・SDAT
この時代に何でカセットテープなんか聴いてんのシンちゃん?(※)という疑問に答える新設定が明らかに。悪くない。
※音質がCDなんかよりいいから、プロや音質にこだわるマニアは現在でもテープ使ったりするらしいけど。

・見えない、電車
シンジの内的葛藤を描く場面では、夕暮れを走る電車内の風景がよく用いられていた。新劇場版でもこれは同様。だが、今回は線路と車体を車外から映す視点が追加された。
ただし、車体外面そのものは見えない(※追記)。夕日の逆光のせいか、はたまた外面がそもそも存在しないのか。どちらにせよ、人の心の存在の曖昧さや内的葛藤の客観性などについて、旧作で示された考えよりも一歩進んだものを提示するという試みのあらわれだろう。
※追記…電車の外が見えている場面は、上記のように車外から電車を見ているのではなく、単に車窓から外を見ているだけなのかもしれない。

・”相原”君
ネルフを辞め、家からも出ていこうとするシンジに、ミサトが携帯を差し出し「鈴原君と”相原”君から
メッセージが入っているわよ」と伝える。
シンジの親友の一人、ケンスケの苗字は”相原”ではなく”相田”。「破」でも「おはよう相田君!」という同級生のセリフがあるため、アスカのような苗字変更は無いはず。
ということは、ミサトのセリフは当然、言い間違えだ。
スタッフや声優のミスなのか?こんなあからさまなミスを見逃すものだろうか。
いや、やっぱり何か意味があるのか…?、とついつい考えてしまうのはエヴァファンの職業病。

・第10使徒戦、熱血(?)シンジ
旧作で言うゼルエル。相変わらず、攻防共に最強の使徒。
腕だけでなく胴体も包帯状の物質で構成され、変形が激しい。また、ATフィールドを多層に重ねて、立体状にして発生できる。
戦闘場面はいやがおうにも盛り上がっていたが、個人的にはアレがほしかった。アレってのは何かって言うと、初号機のコアを触手でがっつんがっつん突きまくるアレ。
今回は食われるんじゃなく食った。んで女体化。「ま、まさかここで巨大綾波!?」と、ヒヤヒヤさせられた…。
決着は理屈抜き×熱血(マリに「都合のいいやつだにゃあ」と突っ込まれている通り)。
でもやっぱりエヴァらしく、ちょっと病んでる…そんなかんじ。
「綾波を…返せ!」で何とかなる展開は安易なお涙頂戴を狙ったんだろう?という揶揄も聞かれるけども、その見方はちょっと違うんではないか。
エヴァらしいおどろおどろしさを残しつつ、ロボアニメらしい熱さも多めに取り入れ、今回のテーマの一つであろう「望みの実現」をわかりやすく力強く描く…あれはそんな意図の展開だったのだと思う。
自分としては「涙」と聞けば、観ていて泣けるか泣けないかではなく、まず旧作との比較を考える。
旧作で綾波が死ぬ回のタイトルは「涙」だった。そして、「破」ラストのあの展開は「涙」をなぞりつつ、それでいて覆しているいることは明らかだ。なぜなら今回のシンジはレイの「かわりがいるもの」を全否定し、レイを救い出し、二人とも涙は流さなかった(※追記)から。
※追記…ん、綾波は初号機のプラグ内で涙を流していたっぽいな。にしても、前作と涙の意味がかなり異なっているのは興味深い。
ところで、綾波を救い出そうと手を伸ばすシンジの顔が爛れる場面。あの赤と白のみで描かれた顔を見ると、旧作終盤の予告を思い出してしまう…。

・ザ・ビースト
なるほど、そういうのもあるのか(byゴローちゃん)
これも、「ロボットアニメらしい何でもあり展開×エヴァらしい病んでる雰囲気」の産物かな。
背中から突き出している棒がちょっとジェット・アローン(JA)っぽい。

・N2爆弾デカッ
旧作では零号機が抱えてゼルエルに突っ込んでた、樽型の爆弾。今回はミサイル型なので、「抱えて」ではなく「担いで」突っ込んでいく。
エヴァのサイズ(40~200mという、特撮風味な緩い設定)から考えると、あれって月まで飛んで行けそうなロケットだよな。まさにフライミートゥーザムーン。

・「翼をください」
場面的にもテーマ的にもどんぴしゃな選曲なのだけど、妙に歌唱が拙い(林原めぐみが歌っているらしい)のと、こういう演出を同じ劇中で二度(「今日の日はさよなら」に続き)やるのはどうよという二点が気になってしまった。
まぁ、悪くはないんだけど。

・ミサトさん、保護者として成長してね?
一升瓶を攫んだまま眠ったり、弁当をシンちゃんに作らせたり、相変わらずダメ大人成分も抜けない。
だが、3号機テスト前のアスカや第10使徒に対峙するシンジにかけた言葉を聞いていると、前より被保護者への思いやりが強くなっているのではないかと感じた。

・神となる初号機
今作では初号機が特別なエヴァであることを、ミサトですら最初から知っているフシがある。
旧作では初号機は「唯一リリスのコピー」という、やはり特別なエヴァだったが、そのことについてはミサトは知らされていなかった。
地下のリリスの存在についても今作では最初から知っていたし、このへんはかなり変化している。
「変化」というより、無駄な謎をバラまかずに「整理」した、と言った方が正しいかもしれないが。
「破」ラストで初号機は「人の望みを叶えるためだけのエネルギー体」へと変貌を開始したが、あれはやはりその「特別性」があるからこそなのだろう。
今作での「特別性」は何か。やはり「唯一○○○のコピー」だという可能性も高いが、意外と「パイロットの母親の魂がコアに存在すること」ではないかと自分は考えている。
旧作ではエヴァはパイロットの母親の魂が入っている、というのが定説だったが、これも「じゃぁレイの零号機は?」とか「トウジや、パイロット候補である2Aのメンバーの母親の魂はどうなってるの?」とか、はっきりしない部分がかなり多かった。
今作では、母親の魂に関する話がまだ無いが、だからこそ「特別性」の正体として怪しいと思う。2号機はマリも乗れること、3号機はアスカが(多分)乗れること、そしてユイの死亡だけははっきりしていること…などを考えれば、「初号機の特別性」とはやはり「パイロット・シンジの母親・ユイの魂が入っている」ではないのか。

・赤い眼、青い眼、緑の眼
綾波やカヲルの眼が赤いのは前からのことだが、今回はシンジも初号機を覚醒させるときに眼が赤くなっていた。
また、マリは青い眼だが、2号機をビーストモードに入れると眼が緑に光っていた。
単なる演出、と片付けてもいいかもしれないが、何かありそうではある。
実はアスカ以外のチルドレンは全員使徒だったんだよ!!!とか。
あと、初号機も神格化したとき、天使の輪が浮かび、翼が生え、本来黄緑色である蛍光パーツは赤く光る。

・Mark.06とカヲル
予告通り、月より突如飛来した。槍で初号機の神格化を強制停止して、カヲルくんが「今度こそ君を幸せにするよ」と俺の頭を全力で腐らせるセリフを残し、「破」は終了。
ここで使われた槍は、旧作のロンギヌスとは違う形。どちらかと言えばマゴロク・エクスターミネート・ソード(ゲーム版とかに出てくる刀型兵器)みたいな意匠がとられた、人工的な形。
脳を腐らせると言えば、月面で建造中のMark.06を見学するゲンドウと冬月に対してカヲルが投げかけた「はじめまして、おとうさん」のセリフにも全力で腐らせていただきました。
あのセリフがどういう意味なのかについては解釈は分かれるだろうし、今は自分も色々考えている最中なのだけれど、とりあえず初見時は「おとうさん」が「お義父さん」に一発変換されて聞こえた。
つまり、「僕はシンジくんと結婚するからよろしくね、ゲンドウお義父さん」という意味で俺の脳はあのセリフを受け取ってしまったわけだ。
腐ってやがる。早すぎたんだ。
Mark06は何なんだろう。やっぱり、前作で補完に使われた初号機が形を変えたもの…みたいなオチなんだろうか。
あと、カヲルくんヘッドセットつけてなくね?いや、彼には必要無さそうだけどw

・説教とエンターテイメントと
延々とオタクにとっては耳が痛い・しかし当たり前のことに過ぎない説教を繰り返していた旧劇場版。
エンターテイメントとしては前半の2号機vs量産機の戦闘場面で終わっていたという、奇妙なバランスの映画だった。
新劇場版はその反省も踏まえ、エンターテイメントとしての面白さを持続させる…というのが当初の宣言であり、「破」を見る限り十分その宣言は達成されている。特に、アクションシーンの迫力や、リファインされた使徒のデザインの凝り具合は大きく「序」以前のものを越えている。
説教もあるが、悪戯にファン心理を逆なでするようなものでは勿論無く、あくまで物語を盛り上げるためのものとして存在している。
次回にも期待大。
まぁ、グレンラガン的熱血を持ち込みすぎだ…とか、エロや萌え描写でオタクに媚びてる…といった批判は絶えないだろうが、どちらも新劇場版を彩るには良いスパイスだと思いますぜ、俺は。

・良くなかったところについて数点
・エヴァや使徒やメカ類にCGが増えたのはいいと思うけど(まぁたまには手書きの神作画も観たくなる気持ちもわかるけど)、都市や学校の場面でロングショットから映されるモブがCG臭すぎやしないだろうか。かなり違和感があった。もう少し誤魔化してほしいところ。
・マリのセリフのいくつかが無駄に説明臭くないか?「義手パーツは無理やりシンクロさせてる分、パワーも足りない!」とか。
・3号機をやっちゃった直後のシンジがネルフ本部に「非常電源の残り285秒で本部を半壊させられるよ」と脅しをかける場面で、本部内の表示ではまるで残り285分あるかのようにカウントダウンしてたような…?見間違いかもしれないが(※追記)。
※追記…そういやエヴァの非常電源は動きの激しさによって消費量が違うため、「5分」というのも目安に過ぎないんだった(ゼルエル戦で電源が切れるのが速いのもそのため)。件のカウントは「2分44秒50→2分44秒38→2分44秒27」というように1秒ごとに下がっていた。

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Solidrb

Author:Solidrb
自他ともに認めるMGS(メタルギアソリッド)フリークス。
その証拠に、当初はもっと幅広く話題を扱おうかと考えていた(←大嘘)このサイトも、ずるずるとMGSネタオンリーブログになりかけてきている。

SFを中心に、様々な作品に触れようと目論んでいる。
が、生来のヘタレゆえ、なかなか数がこなせない。

twitterや読書メーターもやっているので、そちらにも是非いらしてください。

○注意書き
・コメント、拍手
常に餓えておりますので、古い記事にもぜひ気軽にどうぞ。名前欄はテキトーでもおkです。
(今後どうなるかはわかりませんが)全レス主義で臨みます。
コメントは承認制を採っていますが、スパム以外は基本的に消さない方針です。

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